保育士は子どもの世話をするプロであり、立派な社会人です。ただ目の前の仕事をこなしていくだけではなくて、毎日成長していく姿勢が必須です。若い保育士はどのようなことを心がけていけば、一人前の保育士へのステップを踏んでいくことができるのでしょうか。ここでは、そんな保育士が心がける4つのポイントをまとめました。
すべての社会人に共通している必須条件として「健康であること」が挙げられます。社会に出て体調を崩し、休むということは仕事に穴を空けてしまうということです。特に保育士の仕事は共同作業。自分のいない分、他の誰かがたいへんな思いをするのであれば、突然休んでしまうことがないよう、日々の体調管理が重要になります。また、病気になったまま職場に来ると、小さな子どもに感染する可能性もあります。早寝早起きを心がけ、休みの日だからといって深酒をするような節度のない行動は控えるようにしましょう。また、身体の健康と同じく精神面の健康も重要視されます。悩みや辛いことがあっても休日でしっかりとリフレッシュできて切り替えられる人が望ましい人材だといえます。ずっと落ち込んだまま職場にいるのは、子ども達にも悪いムードを伝染させてしまう恐れがあるからです。
保育士の仕事は常にたくさんの課題が同時に動いている重労働です。肉体を駆使する仕事から、頭を使う仕事までその種類も多岐に渡っていて、とても一人でさばききれるものではないでしょう。そのため、必要にあわせて周囲にサポートを求めたり的確に仕事を引継ぎができたりするコミュニケーション能力が求められます。また、人と接するのが得意な人なら、保護者からの信用もすぐに得られるでしょう。しかし、どんなにコミュニケーション能力が高くても仕事は実践しながら覚えていくものです。先輩達を見習い「教えを請う」姿勢がなければ、能力が身につかないままでしょう。分からないことはすぐ先輩に聞く習慣を身につけたいものです。
場に相応しい身だしなみも保育士を続けていくうえで重要なポイントです。他の職場でも同様ですが、爪は短く切っておき、男性なら毎日ひげを剃ることは必要でしょう。髪の毛を不要に伸ばさず、女性であれば束ねておく配慮をしましょう。出勤時の服装も人に見られて恥ずかしくない、社会人らしい落ち着いたものを選ぶようにしましょう。お化粧やアクセサリーも控えめにするといいでしょう。若い保育士は特に清潔感のある身だしなみに気を配ることが重要で、同僚や保護者からの信頼を得られることに繋がりやすいと考えられます。また、子ども達と接するうえでも、不衛生な格好は妨げになります。例えば、長く伸びた爪で子ども達と遊んでいたらどうなるでしょうか。何かのはずみで怪我をさせてしまうこともありえます。子どもの安全のためにも身だしなみには注意しておきましょう。
社会人としては、規則や先輩に従い、謙虚に学ぶ姿勢を持つことが大切です。しかし、一方で自分らしさを失わず、信念を曲げない気持ちも強く抱くようにしましょう。年上の人から言われたことをこなすだけでは成長がないからです。むしろ、「自分が職場をもっとよくするんだ」という意志で、新しいことをどんどん提案していくくらいでいいでしょう。保育士を志したときには、大きな夢や目標があったはずです。きびしい仕事を続けていくうえで、そうした初期衝動は大きな支えになってくれます。先輩を真似するだけではなく、自分にしかできない方法で、素敵な保育士になることを目指しましょう。